SIMPLとは?

SIMPL (Smart Infrastructure Management Platform)は、橋梁、トンネル、舗装、シェッド、街灯、標識 など、様々な社会インフラのデータを統合的かつ効果的に管理するためのプラットフォームです。施設や設備の設計に関するデータ、点検、診断、補修に関するデータ、補修業務の発注や日常の作業の履歴など、社会インフラに関するデータを統合して保管・管理し、業務において効果的なデータ活用環境を提供します。また、システムに格納したデータは様々な既存のシステムから利用することができるため、システムを拡張したり、データ分析の機能を使用して効率化を進めたりすることが容易です。

SIMPLの特徴

SIMPLの特徴は、標準的なデータモデルとオープンな技術を基本とする、現場の意見を取り入れたユーザー指向のサービスです。

1.標準的なデータモデル
内閣府 SIP 戦略的イノベーション創造プログラムを通じて研究開発された、インフラ管理に関する標準的なデータモデルを活用。
2.オープンで持続可能な技術
将来使い続けるITの仕組みを実現するために、クラウドベースのオープンで持続可能なITアーキテクチャーを採用しサーバーレスのPaaS群を中心に構成。
3.現場での実証と利用者の声の反映
SIPの社会実装プロジェクトの実証成果と実務で利用者の声を反映して定期的に機能を改善し、現場のニーズと技術のシーズの最適なバランスを実現。

SIMPLの導入効果

SIMPL は、IT技術の活用によりインフラ維持管理の点検/補修等の現場業務を効率化するとともに、データの分析と可視化によりインフラ管理のマネジメントの高度化を支援します。

SIMPLの導入効果

SIMPLの基本機能

SIMPLの基本機能は「データ管理機能」「データ分析機能」「システム連携機能」「データ登録機能」の4機能です。

1. データ管理機能

データ管理機能は、橋梁、トンネル、カルバート、横断歩道橋、標識など、様々な社会インフラの点検・診断・補修 のデータや、設計時や施工時のデータ、補修業務の発注に関するデータや日常点検などの作業履歴、災害発生時の緊急点検情報など、社会インフラに関する様々なデータを統合して保管・管理する仕組みです。

SIMPLは非構造型のデータベースを使用しているため、地域特有のデータの蓄積や新しい施設種類の追加などに容易に対応できます。
蓄積したデータは、パソコン、タブレット、スマートフォンの端末から、地図検索、絞込検索、施設・設備カルテ、画像比較、データ分析など様々な視点から確認できます。(下図)

2. データ分析機能

データ分析機能は、標準的なBI(ビジネスインテリジェンス)の機能を用いて、ユーザー自身が簡単な画面上の設定により、蓄積したデータを多角的かつ自由に分析できる仕組みです。

例えば、急いで確認したい情報をデータ項目を検索キーとして組み合わせてデータを抽出したり、時間的な状態変化を確認したいデータ項目を指定して動的なグラフを作成するなどのニーズに利用者自身で容易に対応することができます。また、報告用の定型フォーマットの自動作成機能や補修の進捗状況等のダッシュボード機能を追加することも可能です。

3. システム連携機能

システム連携機能は、SIMPLに実装されたAPIによるデータ抽出、データのフォーマット変換、辞書によるデータ調製など、システム間連携を実現するための機能です。

例えば、長寿命化の分析ツールに点検と診断のデータを抽出して提供する、診断の自動化AIシステムに過去の補修実績と続く診断のデータを提供するなど、システム間で蓄積されたデータを流通、活用して業務を効率化、高度化することが可能です。

4. データ登録機能

データ登録機能は、SIMPLが装備している、国土交通省点検記録様式に対応した点検データを簡単に登録する機能です。また、標準様式が定められていない施設や地域特有のデータに対しては、登録作業を省力化するデータ登録機能のカスタイズや有償の登録サービスを用意しています。

標準登録ツールの対応形式

施設種別国交省点検記録様式ファイル名
橋梁(特定溝橋含む)yobo3_1_10、yobo3_1_11、yobo4_1、yobo4_1_2、yobo6_1
トンネルyobo3_1_12、yobo4_2、yobo6_2
シェッドyobo3_1_13、yobo4_3、yobo6_3
カルバートyobo3_1_14、yobo4_3-1、yobo6_3
横断歩道橋yobo3_1_15、yobo4_4、yobo6_4
道路標識(門型標識)yobo3_1_16、yobo4_5、yobo6_5
道路照明yobo6_5
その他構造物(小規模附属物)yobo4_7
法面(道路土工構造物)yobo4_8

※国交省点検記録様式ファイルは、下記URLのページ(2021/4現在)からダウンロード可能なファイルです。

https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/yobohozen.html

SIMPLの導入実績

現在SIMPLは、自治体や民間企業 約50団体、13種類(※)、約78,000施設、約100万件のデータが登録され、日常のインフラ管理で活用されています。
(※)橋梁、トンネル、カルバート、シェッド、横断歩道橋、舗装、道路標識、道路照明、のり面、ペディストリアンデッキ等

導入例:

◆A県及び県下市町村
A県では、県及び市町村にて橋梁、トンネルなど約5,000施設もの施設データを管理。
アドホックなデータ分析機能を活用し、業務DXを実現。また、地域の大学と連携し、センサーデータを活用したインフラ維持管理の研究などにも活用されています。
◆B市
B市では、橋梁、トンネル、シェッド等の大型構造物の管理と合わせて、道路(舗装)、街灯や標識(道路付属物)など関連する施設の情報を統一的に管理。
約30,000施設を統合管理することで、UX/UIを高めるシナジー向上を図っています。
◆その他の地方自治体や民間企業
100施設程度の小規模管理から、単一種類の施設が数万件に至る膨大なデータ管理まで、様々なケースで運用されています。
毎年増加する管理施設種類やデータ件数に対しても、柔軟に対応可能としています。

SIMPLの導入費用

SIMPLは管理施設数に応じたサービス利用料モデルのクラウドサービスです。開発コストが不要のため、規模の大小を問わず容易に利用を始められます。なお、基本サービスの利用は、初期費用無料でサービスを開始できます。

データ登録費用は、標準様式として登録ツールが準備されている様式であれば、登録費用は発生しません。独自形式のデータを登録する場合は、SIMPLの運用センターでデータ登録を行うため、データ登録作業費用が発生します。

※ご利用費用については、取扱いデータ数やデータ形式等により費用が異なることがありますので、ご相談ください。

SIMPLの導入費用モデル

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